経営戦略

一頭でも多く、元気に育てあげるために。死亡率を抑える技術開発も、確かな経営を支える要素です。

畜産業の中でも、養豚は牛や鶏などに比べて最も企業化が難しい分野だといわれています。その最たる理由は死亡率の高さ。豚は非常にデリケートな生き物であり、一般に生後間もない時期で平均5%、出荷する生後半年目までには10%もの豚が死亡します。種豚や肥育のコストを考えると、一頭あたりの損失は3万円以上。死亡率をどこまで減らせるか、そこに養豚ビジネスの成否がかかっているといっても過言ではありません。上原ファームグループでは、飼育方法や設備の改善といった長年の取り組みを通じて、育成前期(離乳後から35kgまで)だけで約2%の改善に成功。年間15万頭の出荷頭数を考えると、2%の改善効果は絶大です。
生産体制の改革や交配システムの改善による効率化も見逃せません。当グループは育種から出荷までの全プロセスを自社で手がける「一貫生産体制」のもと、飼育の段階に応じて別々の豚舎で育てる「スリーサイトシステム」「農場毎の雄雌分離飼育方式」を導入し、国内はもとより世界的にも先進的といえるだけの生産体制を確立しています。また市場における肉豚出荷頭数は豚の生理に沿って夏は減少し、秋には増えるのが一般的ですが、当グループでは交配システムを抜本的に見直すことで、品薄になる夏の出荷数を増やし、秋には逆に抑えめにする戦略的な生産コントロールに成功。利益体質の強化につなげています。 技術・経営両面でたえず新たなトライを続ける姿勢が、企業化の挑戦を支えています。
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