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豚の赤ちゃんを抱いたことがありますか?手のひらサイズなのに、すごく熱いんです。小さな心臓をバクバクさせて、「生まれてきたぞー!!」って全身で叫んでいる感じ。そんな子たちの誕生シーンはいつ見ても感動しますね。
 私たち繁殖部門の仕事は、大きく分けて交配と出産の2つがあります。人間なら妊娠期間は十月十日ですが、豚は三月三週三日(114日)。1回で10頭以上、年平均雌1頭あたり2.2回の出産を行います。種豚(母豚)というのは、とにかく大きくて(肉豚の約2倍の200くらい)、たまに仔豚を圧死させてしまうことがあります。だから、いつも母豚の動向を気にかけています。圧死だけでなく、神経質になった母豚がわが子をかみ殺してしまうケースもあるので、母豚・仔豚ともども気を配ってますね。豚も人間と同じ。




交配の際は、発情サインを見分けるのに苦労します。もちろん周期もチェックしていますが、雌の場合だと、発情期の頃、背中を触ると耳としっぽをピンと立てるんです。面白いでしょ?
 交配は、交配舎で行われ、妊娠すると受胎舎に移されます。お腹もどんどん大きくなるので、母豚は横になっていることが多いですね。お腹が張って辛そうな時には、撫でてあげますよ。その辺は人間と同じなんですよ。撫でてやると、少し楽になるようです。
 さて、出産予定日4日目になると、分娩準備のために餌を減らします。大抵、昼間に生まれることが多いですが、たまに夜中になることもあります。夜中に生まれればいいですが、初産になると明け方までかかる場合もあって…。私たちは出産介助もしないといけないので、寝ずの看病をすることもありますね。なかなか生まれない時は手で引き出すこともありますよ。出産だけは、色んなことが起こるので、ハラハラさせられっぱなしです。それでも、ちゃんと元気に生まれて、一生懸命に立とうとする仔豚たちを見ると、どんなに勇気づけられることか。今では、立派に助産婦さんです!(笑)
 そうして生まれた仔豚たちは、4週間ほど母豚のもとで育ちます。生後3週間目は抗体が下がり、下痢や白痢になりやすいので、特に注意が必要。仔豚も人間の赤ちゃんと一緒で、予防接種をしなければならないんです。いろいろ苦労はあるものの、仔豚が病気をせず元気に育ち、ここを巣立っていくのが、何よりも楽しみです。

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