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肥育部門はいわば、豚の門出を見送る部門。大切に育てたわが子たちが、適正な大きさになって、卒業できるように、最終調整を行います。 離乳部門から来た時は大体30kgぐらい。適正な大きさとは、115〜125kgぐらいをいい、通常26〜27週目で出荷されます。ただ、成長スピードは、個体によってまちまちなので、大きければ早くなるし、小さければ大きくなるまで待ちます。したがって、こちらに来る最初の段階で、大小のサイズによって、グループを再編成させます。 この部門で最も気をつけなければならないことは、餌の切り替え時。これまでは、病気予防のための餌をあげていましたが、出荷する4週間前に、仕上げ用の餌に切り替えます。先ほども申したように、豚はそれぞれ成長速度が異なるので、替え時には特に神経を使っています。最終仕上げなので、適正基準値に体重をもっていかねばなりません。大きすぎても小さすぎても、値段が下がってしまうからです。 こうして、何とか基準値に達した豚たちは、いよいよ出荷されます。その時は、何かしら達成感を感じますね。わが子を育てあげた喜びというか誇らしさというか…。嬉しさがこみあげます。 出荷した後でも、豚たちは非常に繊細な生き物なので、移動中ショック死しないかどうかが、気が気でなりません。出荷前日にどれだけストレスを軽減し、移動中の死亡を減らすのかも課題となっています。豚舎を清潔にするのはもちろん、いつもと変わらない同じ環境でできるだけ不安を与えないようにしています。食肉加工場に運ばれるまでが、私たちの仕事なのです。
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交配の際は、発情サインを見分けるのに苦労します。もちろん周期もチェックしていますが、雌の場合だと、発情期の頃、背中を触ると耳としっぽをピンと立てるんです。面白いでしょ?
交配は、交配舎で行われ、妊娠すると受胎舎に移されます。お腹もどんどん大きくなるので、母豚は横になっていることが多いですね。お腹が張って辛そうな時には、撫でてあげますよ。その辺は人間と同じなんですよ。撫でてやると、少し楽になるようです。
さて、出産予定日4日目になると、分娩準備のために餌を減らします。大抵、昼間に生まれることが多いですが、たまに夜中になることもあります。夜中に生まれればいいですが、初産になると明け方までかかる場合もあって…。私たちは出産介助もしないといけないので、寝ずの看病をすることもありますね。なかなか生まれない時は手で引き出すこともありますよ。出産だけは、色んなことが起こるので、ハラハラさせられっぱなしです。それでも、ちゃんと元気に生まれて、一生懸命に立とうとする仔豚たちを見ると、どんなに勇気づけられることか。今では、立派に助産婦さんです!(笑)
そうして生まれた仔豚たちは、4週間ほど母豚のもとで育ちます。生後3週間目は抗体が下がり、下痢や白痢になりやすいので、特に注意が必要。仔豚も人間の赤ちゃんと一緒で、予防接種をしなければならないんです。いろいろ苦労はあるものの、仔豚が病気をせず元気に育ち、ここを巣立っていくのが、何よりも楽しみです。 |
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