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私たちは、親元から離れた生後4週間の仔豚たちを、15週まで面倒見ます。大きく生まれた仔豚を大きく育てるのが、私たちの目標です。
 分娩舎から離乳舎に入舎した時、仔豚たちはやはり、環境の変化を察知するんでしょうね。夜も眠れないようでギャーギャーと騒いでいますよ。人間の年でいうなら、6才くらい。物心つくころだから、仕方ありませんね。それでも1日過ぎると、すぐに慣れてしまって、仲間たちと戯れる光景が見受けられます。グループごとに分けられた豚はそれぞれの、社会を築き、自然とタテの序列ができあがってくるんです。リーダー格は大抵、餌のまわりにいて、デーンといばってる。人間社会と同じです(笑)。



ここの豚たちは、人間でいう幼年期から思春期までを過ごします。乳時期の仔豚に比べ、抗体は付いているんですが、親離れのストレス、移動のストレス、新しい環境でのストレス、乳から飼料へ餌がかわるストレスと、色んなストレスを受けやすい。入舎して順応するまでの最初の2日間は、特に快適な環境を作り、優しく扱うようにしています。すごく怖がりなので、知らない人間が入ってくると、クモの子を散らしたように奥へと逃げます。慣れてくると、興味が湧くようでそろりと近付いてきますけどね。仔豚の口に指を差し出すと、生噛みしてなかなかかわいいですよ。
 生後4〜6週間までは、抵抗力がないので、健康チェックは細心に行いますね。健康を害した時は、毛ヅヤがなくお尻が汚れていたりする。そんな時はすぐに対策を練って、獣医さんに相談することもあります。ウィルス性疾患で集団感染している場合もあるので、1頭だけなのか集団なのか見極めるのも難しい。長年の経験と知識が必要です。でも、病気をする前に、ならないような環境を作ることが肝要。冬は床暖房とヒーターで温度管理をし、夏はスプリンクラーをまわし、爽やかな環境を作っています。温度管理はインバーターで自動化されているとはいえ、微妙な設定は人間の目で行わないといけない。特に冬はそれが難しく、帰宅前に夜の温度環境を想定して、温度・湿度設定をしていかなければならないです。夕方は暖かくても、夜がすごく冷え込む時もありますから。後、糞尿の処理、豚舎内の清掃もまめにやっています。豚は結構キレイ好きなんです。豚の気持ちになって、日々、気遣いをしてますよ。

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