
日本の農業は、昨今、輸入モノの台頭や生産拠点の海外流出、後継者不足などで、先細りの一途を迎えています。産業界がグローバル化する中、農業界も大きな変革を迫られているのです。
私の考える大きな変革とは、農業の企業化。つまり、農業の企業経営です。
私は、昭和52年から養豚経営に着手しています。最初は3匹から始まった養豚業ですが、現在では年約10万頭を出荷する県内トップの畜産企業へと成長しました。
これはひとえに、創業当時から進めてきた合理化・省力化の成果にあると思います。豚舎内の温度管理、給餌・給水業務など機械設備を導入していち早く自動化をし、豚舎建設は造成から施工まで全て自社で行っています。平成13年には、品種育成を行っていたセントラルファームを吸収合併し、豚の育種から繁殖、肥育まで一貫した生産体制を樹立できました。
もちろん、命を扱っている以上、合理化できないものがあります。それは、生き物への愛情と命への気遣い。設備的なことは機械化できても、健康管理と衛生管理は人の手でないとできません。スタッフは常に一頭一頭の健康状態に目を配り、豚たちが快適に生活できるよう、毎日豚舎内の清掃・消毒を欠かしません。 合理化すべきものと手をかけるべきもの。私はいつも悩み考えています。それは生みの苦しみであり、大きくなるためのステップです。
生み落とされた種は芽を出し、大きな枝をつけます。“生まれたものは大きくなる”。それは、自然の理であり、私の信念です。上原ファームグループもいつしか世界に枝葉を広げ、グローバル企業へと成長したいと思っています。その一段階として、佐賀県と鳥取県、北海道に新牧場を建設しました。第二段階は、東北と関東、そして中国などの海外に進出する予定です。これからも、私たちは、日本、そして世界を見据え、日本一の農業経営を目指し、邁進していきます。
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