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流通が多様化し、産地やブランドの偽装事件が問題となる中で、現在、どこでとれてどのような流通経路を辿ったのか、追跡調査が可能な”トレサビリティ”制度が着目されています。



上原ファームでは、これまで肉豚の生産のみを行ってきました。肉豚の生産に至るまでは、より多くの仔豚が生まれるように品種改良された母豚を育てる前過程があります。その過程とは、カナダのデカルブ農場から、品種改良された繁殖力の高い母豚(原原原種豚)を輸入し、育種業者がさらにその子(原原種)と孫(原種豚)を育て、養豚業者に販売するというものです。
 佐賀県と鳥取県に牧場を持つセントラルファームは、その育種業者の一つでした。それを、平成13年12月に上原ファームが吸収合併。これで、上原ファームグループとして種豚から肉豚の生産を一貫して行えるようになりました。種豚から肉豚までの生産経路を一本化したことで、出所が明白になり、消費者に安心と信頼の裏付けができる体制を確立しました。



上原ファームグループでは、脂身と赤身のバランスがよく、生産性の高いデガルブ種を輸入し、清潔で快適な環境のもと、大事に育てています。良い肉質にするには、豚にできるだけストレスを与えないことが大切。そのために、豚の成長過程に従って、適切な管理と処置を行います。
 通常、豚は約1.5kg、体長20cmの小さな体で生まれてきます。その3週後に母豚から離し、グループごとに分けられ、集団飼育されます。生後26〜27週で、約115〜125kgの適正重量になったら、いよいよ食肉加工業者に出荷されます。
 この過程を、上原ファームグループでは、繁殖、離乳、肥育の3部門に分けて行っています。各部門、それぞれに専任のスタッフが常駐しています。豚はとてもデリケートな動物で、少しのストレスでもすぐ病気になってしまいます。だから、目を皿にして、豚たちの異変に気付き、病気への予防と早期治療を徹底せねばなりません。スタッフはそれぞれ豚の健康状態をチェックし、豚が快適に過ごせるよう豚舎内の温度管理、衛生管理を行っています。なかなか根気のいる仕事です。
 豚舎は温度管理や換気、糞尿処理はオートメーション化されており、作業効率も格段とよくなりました。また、豚舎新築の際は、土地の造成から施工まで自社で行うなど、一貫体制と省力化によるコスト削減もでき、人の手と近代設備により、大事に育てられた良質な豚肉が、安価で提供できるようになりました。
 育種から肥育までの一貫体制は、トレサビリティとコスト削減効果を生み、安心・美味・安価の豚肉の安定供給を促進しています。
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