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創業者である父から経営を受け継いだのは2018年11月のことでした。病床に伏した父は「このまま志半ばで人生が終わるなんて」と悔しさをにじませていました。先代が目標に掲げていたのは農業の企業化を推し進め、100億円企業へと成長させること。
上原ファームではおよそ30年前には、繁殖・離乳・肥育と成長段階に応じ区画を分けた「スリーサイト方式」を導入し、その後もバイオテクノロジーを駆使した汚水処理システムや豚たちが快適に過ごせる床暖房を備えた「半地下式豚舎」など次々と新しいことに取り組んできました。
父の跡を継いで事業を引き継ぐことになり、経営の柱に据えたのは先代がいつも口にしていた「改善改革の精神」です。問題意識を常に持とう。毎日ここを変えようというアイデアを。改善改革に終わりはない。その視点で創業から48年間、事業を進化、拡大し続けてきた先代の想いを継いでこれからは畜産業という枠を超えて価値を提供できる企業へと発展させていくことを決心しました。
これからITや機器を駆使して省力化・効率化を図り、新しい分野に飛び込んでいきます。私たちの事業は、尊く、そして可能性を秘めた事業です。命をいただいて、食卓に幸せを届けている。さらに、美味しい豚肉を届けるという既存の枠組みを超えた社会貢献ができると確信しています。
たとえばエネルギーの分野にも畜産業は貢献できます。今、地球規模でCO2の削減が言われていますが、豊かな生活のためにエネルギーは欠かせないものです。人間からは忌み嫌われている家畜の糞尿も、バイオガス発電で地球環境に貢献できる。廃棄されていた豚の胎盤だってプラセンタとして更年期障害やアンチエイジングの分野で研究開発が進み、健康志向・長寿社会になっている国で喜んでもらえるものに変わるのです。堆肥も農家に喜んでもらえる有機堆肥作って、安全安心な農産物を作るお手伝いができます。
畜産業は可能性に満ちあふれているのです。
私たちが目指すのは「畜産革命」です。
畜産業を通して、人々を幸せにするため、挑戦を続けます。
上原ファームグループ 代表取締役 上原照代